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三浦先生の仕事・続報

届きましたともー!
読みましたともー!
久しぶりのマップスでした。うっとりしました。
広大な世界の中で翻弄されるのって気持ちいい。

三浦先生は単行本の口絵に参加していらっしゃいます。
白い天使型の船・ヒロインの『リプミラ号』を描いておられます。塗りは水彩。
船を取り囲むように飛んでいる謎生物達の姿は流石三浦先生なのですが
内心もっとグロ じゃなくて奇怪な姿を見たかった気がします。




先生の描くガッハのおじちゃんが見たかった……
宇宙で一番強くてかっこいいマスクメロン。

三浦先生がこんなところで!

お久しぶりでございます。原作が進まないとつい間が開いてしまいます……。

さて、今頃もりもりと兵隊さんを描いていらっしゃると思われる三浦先生ですが、
最近こんなお仕事もしていらっしゃるようです。

マップス・シェアードワールド

ノベライズのイラストとしての参加のようです。原作は長谷川裕一先生の『マップス』。
マップス世界の大ホラ広大な宇宙を先生の筆はどのように広げていくのでしょう。
早速注文しました。届くのを首を長くして待っています。
マップス未見の皆様、大ホラSFが好きなら是非ご覧ください。
天使型宇宙船。奇怪な姿の宇宙人達。彼らの住む銀河を包む謎の障壁。
殺したのに増えて増えて増えまくる美少女……(なんて説明)
宇宙の命運を賭けた戦いです。


ところで誰を書くんだろう。リープタイプの露出おねえさんは麻宮先生の独壇場であるのは間違いないし
珍奇な宇宙人連中を一枚は描いてますよね! ガッハのおじちゃんだと嬉しいなあ!
いや銀河伝承族ならなおのこと……!
でも心の底から待ち望んでいるのは勿論ダード・ライ・ラグンですよ?
ドラゴン型宇宙人に作成された人型アンドロイドですよ? 宇宙船の頭脳ですよ?
人間基準では美丈夫なのに、自分ではドラゴン基準に基づいて醜いと思ってますよ?
ロリもワンセットだから丁度いいですよ先生!

あけましておめでとうございます

皆様、旧年中は御世話になりました。
今年もネタがふっと浮かび次第、憑かれたように新作を書いてゆきます。
原作については、とりあえず今年中にスケリグ島に辿り着いてくれれば!と思っております。

さて、新刊『茨の冠』がとらのあな様、まんだらけ様にて通販開始しました。
どこからランダムに開いても、質が高くて面白いものが詰まってます。
ファルネーゼ様はいろんな方向で彼岸に達していました。
この面白さは、もし自分が関わっていなくてもお勧めしたぁい!(モズグス様の涙で)

『贖罪の山羊』『茨の冠』二冊セットならまんだらけ様が便利です。

コミックマーケットの告知です

私のサークルは見事(……)落選しましたが
セルファルの豪華な合同誌に参加させていただきました!

茨の冠


12月30日(日)
『茨の冠』 ※表紙フルカラー、18禁です
B5、64ページ

ツ60a カダス
ツ60b 美食百科様にて頒布
予価:700円
とらのあな・まんだらけにて通販予定です

執筆者は久遠ミチヨシ様、桃房 白様河村塔王様、小湊可羊様、NOAI様、いたば(順不同)

クオリティの高い本になっていると思います。当日会場においでの方は、是非足を伸ばされてみては。
私もおろおろしながら売り子をしていると思います……。

海原を渡る風に

帆は豊かに丸く膨らんでいた。
まるで、ふくよかな女の身篭った腹のようだ。それに取り付く水兵達は、さながら甘える子供といったところか。
船乗りにとって、海と風はふた親のようなもの。果ての見えぬ海原の上で、男達は変わりやすい潮と風の機嫌を読む。
ロデリックは船の舳先から、望遠鏡を構え、きらめく波の彼方を見詰めた。
「いいね。この分ならスケリグも近かろう」
風は身を切るように冷たいが、風向きは悪くない。海も穏やかだ。国元の、内陸の湖に似て度量の狭い父や、凪のような母よりはよほど親しみ易い。
……今、風を受けているのは帆だけではない。望遠鏡を下ろし、彼は振り返った。
ロープが甲板を横切るように何本も渡されていた。
そこに、シーツがばさばさとはためいている様は、軍艦という言葉の厳しさから程遠い。
いや、シーツだけではない。包帯、シャツ、それから目を向けるのを憚られる女の下着。
「もう、絞るの忘れてるんだからなあ」
ましてや、若い男が、顰めっ顔でシーツの裾を絞っているとなると、
「……こりゃまたいい眺めだな、眼福眼福」
ロデリックも絶句を堪えきれない。

「これはお見苦しいところを、ロデリック王子」
ひょろりとした金髪の若者が、ロデリックの存在に気付き、振り向いて恭しい礼をした。宮廷の儀礼にも適う完璧なものだった。
女物のドロワーズに見えるものさえ握っていなければ。それを膝の辺りでぱあん、と伸ばしたりしなければ。……振り向いた顔に一瞬浮かんだ憤怒を忘れさえすれば。
「いや、見苦しくはないな。むしろ非常によい眺めだ。心が和むね」
「そうでしょうか? 男所帯には珍しいものかと思いますが」
なあおい、それ誰のだよ、と本題に切り込みたくなる気持ちをひとまず堪え、
「ところでな、ここじゃ王子なんかじゃないさ。俺はただの艦長、あんた達は客人。でかい態度でいてくれていいんだぜ」
と応じると、飄然とした狐のような顔立ちが笑った。
「感謝します。では堂々と干させていただきます。ここは風が強くてすぐ乾くので」
ロデリックは剃り跡も青い顎をしゃくった。その先では、よく洗われた包帯がひらひらと舞っている。さらに、何枚ものシーツが。
「全部、あんたが洗ったのか? それともあのちっこい魔女殿かい」
「いえ、洗って干したのは私の主です。でも、よく皺を伸ばすのを忘れるのです」
洗濯ばさみでドロワーズを挟みながら、若者は言った。
「ヴァンディミオンのお嬢さんが洗濯するってだけで驚きだ」
「そこまで男手には曝したくないと仰って。これでも以前よりはお上手になられましたよ」
「前はどんなだ」
「イシドロさんのあれ。一張羅をぼろぼろにしたのは、ファルネーゼ様です」
ロデリックは呵呵と笑った。
「俺のコートも一つ、お姫様に箔をつけて貰おうかな。ぼろっちい方が様になる」
それから、彼は軽く口篭り、改めて問うた。
「ところで、それなんだが……ご主人の、か?」
確かセルピコという若者は、彼を一瞬睨んだ。つまり、肯定だった。
全く妙な気持ちがする。ただし、それは『婚約者の肌着を結婚前に見た』からなのか、『他所の男がそれにべたべた触って顔色一つ変えない』からなのかは彼にもわからない。
しかし一枚や二枚ではないところを見ると、どうやらあの物狂いの女のものも入っているようだ。
黒い剣士を囲む奇妙な人間達、その長い旅の姿をそこに見たように思う。身を寄せ合うようにして生きてきた人間達の体温のようなものを。

……そして、この世の裏側に潜む、おぞましい戦いの姿を思い出す。
この頼りない体躯の若者も、人間離れのした働きを存分に示した。
それなのにどうして今はこんなにも飄々と、洗濯物の面倒なんて見ていられるのだ。
そう尋ねてみたい気もする。あの日、風のように女を掻っ攫い、奇怪な物どもと戦い、
二つの黒い怪物の間に立ちはだかりさえした若者に。
なあ、セルピコとやら。どうして、あんたは絶望もせずに生きているんだ。
あの真っ暗な嵐の中で、恐れも見せずに。

その問いを、彼は心の奥に閉じ込めた。自分の婚約者の従者だ。彼が気遣う必要はない。第一そこまでけしかけたら……婚約者として認めたくない何かが噴き出してきそうな気がした。
そうなれば、言うべきことはただ一つだ。
「頼むぜ、乾くまでちゃんと見張っていてくれよ。ご婦人の肌着なんて、うちの野郎どもには少々刺激が強すぎる。陸にあがってはっちゃける暇もなかったんだ」
「心得ています。ちゃんとシーツの間に干しておきますよ」
狐のような顔が笑った。